【10月30日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)の選手は29日、オーナーのボブ・マクネア(Bob McNair)氏が選手を「囚人」に例えたことに抗議し、同日に行われたシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)との試合でほとんどの選手が膝をついて米国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」を聴いた。

 今回の行動は、抗議の影響を話し合うオーナー会議でのマクネア氏の発言を受けたもので、ESPNマガジン(ESPN The Magazine)によると、同氏は会議で「囚人に刑務所を管理させてはならない」と話したという。

 マクネア氏は27日と28日に公式に謝罪を行い、声明で「先週のオーナー会議での発言を非常に反省しているし、自分のチームの選手を意味したわけでもない。私はリーグ側とチームオーナーの関係、過去数年、オーナーから十分に意見を聞かないままリーグが重大な決断を下してきた流れを言いたかった」とコメントした。

 それでも、選手を「囚人」に例えた発言はリーグ中、さらには他スポーツの選手からの激しい反発を呼び、テキサンズのチーム内にはシーホークス戦のボイコットを考えた選手もいたという。

 オーナーは28日に選手と会ったことを明かし、地元紙ヒューストン・クロニクル(Houston Chronicle)に対して「選手が怒っているのはわかる。彼らの質問に答えたかった。選手には、もう一度機会があるならあのような表現は使わないと話した」とコメントした。(c)AFP