【10月27日 AFP】女子テニス、WTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2017)は26日、シンガポールで5日目が行われ、大会第5シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は7-5、6-4で第2シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を破り、ホワイトグループ2人目の準決勝進出を決めた。

 世界ランキング3位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が同グループ首位通過を決めている中、37歳のヴィーナスは24日に行われたエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)との3時間に及ぶ死闘の疲れも見せず、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)決勝でムグルサに敗れた雪辱を果たした。

 一方、ウィンブルドンではヴィーナスを破って優勝し、今年の最優秀選手にも選ばれたムグルサにとっては単調な幕切れとなった。しかし、今大会ではラウンドロビン敗退という結果に終わりながらも、今シーズン全体については誇りに思うと話している。

「この1年は信じられないくらい素晴らしく、今までで一番良かった」というムグルサは、「世界最高の8人が出場しているのだから、タフになることは理解していた。彼女(ヴィーナス)は重要な場面で非常に良いプレーをしていたと思うし、自分はするべきでないときにいくつかミスを犯してしまった」と試合を振り返った。

 この日行われたもう一方の試合では、すでに4強入りを決めていた第3シードのプリスコバが3-6、1-6で第7シードのオスタペンコに敗れ、試合後には消化試合でモチベーションを高めるのが難しかったと明かした。

 試合時間わずか66分で全仏オープンテニス(French Open 2017)女王のオスタペンコに屈した25歳のプリスコバは「すでに準決勝進出が決まっている状況で自分をプッシュし、ベストのテニスをするのは非常に難しかった」「このような状況は今までに経験したことがなかったため、自分のメンタルだけでなく、相手の出方も予測できなかったが、彼女のプレーも素晴らしかった」とコメントした。(c)AFP/Tristan Lavalette