ルーブルには「粗暴すぎる」彫刻、ポンピドー・センターが展示 仏
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【10月19日 AFP】フランス・パリ(Paris)にある欧州最大の現代美術コレクションを誇るポンピドー・センター(Pompidou Centre)で、男性が動物と性行為をしているようにも見える巨大な彫刻が展示され、物議を醸している。彫刻は「粗暴すぎる」として、ルーブル美術館(Louvre Museum)に展示を拒否されていた。
オランダ人彫刻家ヨープ・ファン・リースハウト(Joep van Lieshout)氏が手掛けた赤さび色の幾何学的なデザインの作品「Domestikator」は17日、ポンピドー・センター前の広場に展示された。高さは12メートルほどで、男性が家畜の後ろから脇腹に手を伸ばし、性行為に及んでいるようにも見える。
作品は当初、19日から22日まで開催される国際コンテンポラリーアートフェア(FIAC)の一環で、ルーブル美術館に隣接したチュイルリー公園(Tuileries Garden)に展示される予定だった。だが直前になって、ルーブル美術館のジャンリュック・マルティネス(Jean-Luc Martinez)館長が展示を拒否したという。
マルティネス館長はFIAC主催者らに宛てた書簡で、彫刻に関するネット上の投稿が「作品に対する誤った解釈を生んでいる。作品はチュイルリー公園を訪れる昔ながらの客には粗暴すぎるかもしれない」と説明している。(c)AFP