【10月8日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2017)は7日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第8シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が6-3、7-5で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下し、第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦する決勝に駒を進めた。

 キリオスはテニス界の熱い期待を背負うズベレフとのレベルの高い戦いを制し、世界ランク1位のナダルとの注目が集まる一戦に臨む。

 世界ランク19位のキリオスは常に自身の才能を十分に発揮させることができず、一年前にはズベレフの兄ミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)に敗れた際の振る舞いで出場停止処分を受けていた。

 しかし、北京(Beijing)の観客の前でキリオスは良い面を出し、驚異的なショットとショーマンシップを披露した。

 キリオスは「厳しい試合だった。彼は現時点で世界最高峰の選手だ。彼には大きな未来が待っていて、良い友人だから、試合をするのはいつも楽しい」と世界4位のズベレフについて語ると、「それと同時に2人とも勝ちたい思いを持っていたから、今日の自分のプレーにはかなり満足している」と続けた。

 キリオスは、ズベレフとの通算戦績をこれで3勝1敗としている。

 16度の四大大会(グランドスラム)制覇を遂げているナダルとの対戦を控えてキリオスは「彼は史上最高の選手の一人。何度か対戦する中で、負けてもいるし、(今年は)勝ってもいる」と語った。(c)AFP