【10月4日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2017)は4日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第8シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)はミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)を3-6、6-2、6-2で下して準々決勝進出。試合後には、問題行動で物議を醸した昨年の上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)の埋め合わせをしたかったと話した。

 その才能は高く評価されながらも、同時に興奮しやすい性格としても知られるキリオスは、1年前に出場した上海マスターズで観客と口論をしたり、無気力試合を展開したりしたため、同大会後に資格停止処分を受けた。

 くしくもその時と同じズベレフと対戦したキリオスは、この日も第1セットを落とした場面で怒りのあまりラケットを破壊し、主審から警告を受けるなど、昨年と同じことが起こるのではないかという不安も見られたが、そこからミスが目立ち始めたズベレフとは対照的に、第2セット以降は危なげない試合運びを披露した。

 キリオスは試合後、「もちろん去年は良くなかったし、あの後に出場停止処分が科されてしまった」とした上で、「きょうはとにかくコート上で去年のことから名誉挽回したかった」と話し、ちょうど1年後に中国でズベレフと対戦できたのは、自身の成長を示すこれ以上ない機会となったと振り返った。

「どれだけ成長したか自分自身に証明したかったんだ」 (c)AFP