【10月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、ホワイトハウス(White House)でテレビ演説し、米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)のコンサート会場で1日夜発生し58人が死亡した銃乱射事件について、「純然たる悪の所業」だと非難した。一方、銃規制の強化を求める声や、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が出した犯行声明については言及を避けた。

 トランプ氏は「悲劇と恐怖に見舞われたとき、米国は一つに結束する。これまでも常にそうだった」と表明。「われわれの結束は悪によって打ち壊されることはない。われわれの絆は暴力によって引き裂かれることはない。われわれは、同胞の市民たちが無分別に殺害されたことに対し、大きな怒りを感じている。だがきょう、われわれを特徴づけるのは愛だ。それは今後も、永遠に変わらない」と述べた。

 トランプ氏はまた、6日の日没までの半旗掲揚を命令。犠牲者に対し弔辞を述べるとともに、4日にラスベガス入りすると発表した。ISは傘下のプロパガンダ機関を通じ、事件の実行犯はISの「兵士」で、数か月前にイスラム教に改宗していたと主張する声明を出したが、トランプ氏は演説でこれに触れなかった。(c)AFP/Andrew BEATTY