【9月30日 AFPBB News】(更新)プラスサイズ向けファッションを提案するイベント「東京グラマラスぽっちゃりコレクション 2017秋冬(Tokyo Glamorous Pocchari Collection)」が29日、東京都新宿区で開催された。主催団体によると、洋服も女性モデルもプラスサイズに特化し、複数ブランドを集めた本格的なショーを定期開催するのは今回が初めて。この日のためにレッスンを重ねたモデルたちが新作をさっそうと着こなし、大勢の観客や友人、家族に見守られ、ランウェイで満開の笑顔を咲かせた。

 イベントを企画したのは、「ぽっちゃりモデル」と看護師の二足のわらじを履く桃果愛(Ai Momoka)さん(31)。海外では一般的になりつつあるプラスサイズモデルのファッションショーを日本でも定期開催したいと、自ら制作委員会を立ち上げた。

「体形に関係なくおしゃれを楽しみたい」女性を応援しようと、ファッションブランド5社が新作を提供。仕事と両立させながら、半年以上にわたりウオーキングを特訓したモデルが、カジュアルスタイルからウエディングドレスまで、約60パターンを披露した。

 モデルの職業は、桃果さんが職場で自らスカウトしたという介護士、旅行業、船上カジノディーラー、フルート奏者など多岐にわたるが、みな「体形をネガティブにとらえず、周囲を元気づけられる人という共通点を持つ」という。

 看護助手として働きながら2人の子育てに奮闘中の神奈川県川崎市在住のアケミ(AKEMI)さん(26)は、広告モデルの経験はあるが、人前で歩くランウェイには今回が初挑戦。「実は私はコンプレックスの塊」と打ち明けながら、「皆が自分自身を好きでいられるような環境を作りたい。その一つの試みがファッションショーに出ることだった」と達成感をにじませた。

 次回は、2018年3月に春夏シーズン向けショーを開催予定。継続的にモデルの募集と育成を行い、プラスサイズ向け商品の開発も目指す。(c)AFPBB News