【9月29日 AFP】スペインからの独立の是非を問う住民投票が予定されている北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の州都バルセロナ(Barcelona)で28日、大学生や高校生ら少なくとも1万6000人が住民投票の権利を求めて抗議集会とデモを行った。

 バルセロナの大通りの一つ、グランビア(Gran Via)では交通が遮断され、学生らが「投票するぞ!」「独立!」などとスローガンを叫びながらデモ行進した。参加者の多くはカタルーニャ独立派の旗を身にまとっていた。抗議にはバルセロナの警察発表で1万6000人、主催者発表ではその5倍の8万人が参加した。

 来月1日に迫ったカタルーニャ州の住民投票をスペイン中央政府は違法とみなし、阻止を誓っている。警察はこれまでに投票用紙約1000万枚を押収しているが、28日に新たに600万枚と投票箱を押収した。

 匿名の情報源によると、同州イグアラダ(Igualada)の倉庫でスペイン治安警察(Guardia Civil)が投票用紙250万枚、封筒400万枚、投票箱100個を押収したという。今回の一連の取り締まりで、投票箱が押収されたのは初めてだという。(c)AFP