ミャンマーで新たにヒンズー教徒17人の遺体発見、政府はロヒンギャ非難
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【9月26日 AFP】ミャンマー政府は25日、西部ラカイン(Rakhine)州で新たにヒンズー教徒17人の遺体が見つかったと発表した。付近では前日にもヒンズー教徒28人の遺体が埋められた集団墓地が発見されており、政府はイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の武装集団が殺害に及んだと非難している。
政府の情報委員会が公開した写真には、草地に2列に並べられた腐乱遺体が写っている。
軍や警察と共に遺体の捜索に加わったヒンズー教の指導者がAFPに語ったところによると、新たに発見されたのは30~50歳くらいのヒンズー教徒の男性17人の遺体で、前日に見つかった集団墓地近くに掘られた2つの穴に埋められていた。同じ時期に100人以上が殺害されたとみて捜索を続けているという。
ラカイン州北部では8月25日、ロヒンギャの武装集団が一斉攻撃を開始したことを受け、軍主導による弾圧が始まった。43万人以上のロヒンギャがバングラデシュへと避難し、国連(UN)が民族浄化の様相だと非難する事態に発展している。
一方、同地域に暮らしていた数万人の仏教徒や少数のヒンズー教徒らも避難を余儀なくされており、彼らはロヒンギャの武装集団に襲われたと主張している。 (c)AFP/Hla-Hla HTAY, Aidan JONES