■自転車交換論争は未解決

 今大会のコースは、約28キロの平たんなコースのあとで3.4キロの上り坂があることから、今春にオランダ自転車連盟(KNWU)が国際自転車競技連合(UCI)に対し、レース中の自転車交換の許可を求めていた。これにより選手は、最初の28キロをタイムトライアル用の自転車で走り、残りの曲がりくねった上り坂を通常のロードバイクで駆け上がることができる可能性が出てきた。

 連覇を断たれる可能性もあることからマルティンはこれに対し怒りの声を上げていたが、UCIはこのアイデアを許可し、レースでは特別に設置された上り坂前のレッドカーペットの上で、何人かの選手が自転車を乗り換えた。

 しかしながら優勝を飾ったデュムランは、他の上位選手と同様にタイムトライアル用の自転車に乗り続けることを選択し、そのまま走り続けた。

「最初は絶対に交換だと思っていたけれど、上り坂を見たら疑いがわき始めた。そして、昨日『リスクを犯さないようにしよう』と思ったんだ。自分はタイムトライアル用の自転車でもしっかり上れる選手の一人だし、問題は無かった。だから正しい決断だった」

 自転車の交換が結果に何かしらの影響を与えたかどうかの判断はつけにくくなっている。

 ログリッチは自転車を交換し、上り坂区間で最速タイムを出したが、交換をしなかったデュムランは同区間で2番手タイムをたたき出した。

 ともに自転車をかえたポルトガルのネルソン・オリヴェイラ(Nelson Oliveira)が5位から4位に、オランダのウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman)が11位から7位にそれぞれ浮上。しかし、タイムトライアル用に乗り続けたフルームは7位から3位に、オーストラリアのローハン・デニス(Rohan Dennis)は22位から8位に順位を上げており、この論争は未解明のままとなった。(c)AFP