【9月13日 AFP】破産申請したドイツ2位の航空会社エア・ベルリン(Air Berlin)が12日、「非常に多くの」パイロットの病欠により約100便の欠航を余儀なくされた。同社は救済協議に対する妨害行為だとしてパイロットらを非難した。

 トーマス・ウィンケルマン(Thomas Winkelmann)最高経営責任者(CEO)は、事業の一部買収に向けた入札の期限である15日を前に、従業員らが「危険なことをして」明らかな抗議行動を行っていると述べた。

 エア・ベルリンは1500人のパイロットのうち約200人が突如、病欠したため、約100便の欠航を余儀なくされたと発表した。それにより国内線、国際線の両方が影響を受けたという。

 エア・ベルリンからパイロットや乗務員を賃借りしている独航空最大手ルフトハンザ航空(Lufthansa)傘下の格安航空会社(LCC)ユーロウィングス(Eurowings)も複数の便の欠航を余儀なくされた。

 エア・ベルリンは8月中旬、主要株主であるアラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空(Etihad Airways)が支援を打ち切ったため、破産を申請した。

 エアベルリンは長きにわたって生き残りを図ってきたが、過去2年間で計12億ユーロ(約1580億円)の損失を計上していた。(c)AFP