【9月4日 CNS】「国際オリンピック委員会(IOC)とアリババ(Alibaba)の緊密なパートナーシップは、オリンピックの精神をハイテクノロジー時代へと飛躍させた」

 IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は8月25日、中国・杭州市(Hangzhou)のアリババ総本部を訪問した際にこう述べた。

 アリババは2017年1月、IOCの最高位スポンサーである「TOP(The Olympic Partner)」プログラムに加わり、五輪のために「eコマース・プラットフォーム・サービス」を開設した。アリババのクラウドサービス阿里雲(Alibaba Cloud)のグローバル化と人工知能(AI)技術を基礎として、オリンピックでは初めてとなるクラウドサービスとAIを全面的に活用する。

「アリババとIOCは人々に、より一層の幸福(Happy)と健康(Health)に力を注いでいる。このビジョンを、IOCはスポーツを通して、アリババはテクノロジーを通して、実現させる」とバッハ会長は述べた。

 今年1月にスイスで開催された世界経済フォーラム(WEF)で、IOCとアリババグループ双方は、2028年までの長期的な提携を結んだと発表した。TOPプログラム協賛企業は、IOCで最高ランクの契約であり、すべての五輪競技に対して、資金、商品、サービス、技術と人的資源をサポートする。

「我々とIOCの関係は婚姻関係を結んだようなもので、相思相愛、そして多くの共有価値観と先見性をも分かち合っている」。アリババグループのジャック・マー(Jack Ma)会長はこのように述べ、五輪とアリババの2H戦略(HappyとHealthの2つのH)が自然に結びついている五輪という「家族」に、アリババが加わった理由のひとつだとした。

 アリババの持つグローバル契約における権益は、2018年韓国・平昌(Pyeongchang)冬季五輪、2020年東京五輪、2022年北京(Beijing)冬季五輪、および2024年、2026年、と2028年に開催予定の夏季・冬季五輪までをカバーする。(c)CNS/JCM/AFPBB News