【8月29日 CNS】百信銀行(Baixin Bank)は21日、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)からの開業許可を受け取り、中国初の独立法人のネット銀行として、ようやく開業資格を得た。中国中信銀行(CITIC)が発表した。

 百信銀行の正式名称は百信中信銀行株式会社で、中信銀行と百度(Baidu)が2015年11月に共同出資し設立された銀行だ。資本金は20億元(約328億円)、中信銀行と百度の持ち株比率はそれぞれ70%と30%。金融業界とインターネット業界の2大会社の提携は、中国銀行業界と金融監督機関にとってはまさに革新的な出来事だ。

 百信銀行は、独立法人の形式でネット銀行業務を展開する。これは中国銀監会が模索している一部の業務区域と系列子会社の改革構想における革新的な試行案で、「金融+インターネット」の新しい金融発展モデルである。

 中信銀行側は、「百信銀行は、中信銀行のモデルチェンジ発展戦略への布石である。百度が金融技術戦略イニンアチブを取っていくことで、中国銀行業が成熟した制度改革を模索する上での実験畑になるだろう」と発表している。

 業界の垣根を越えた新銀行の最大のポイントは明らかに、双方の利点を十分に利用できることだ。中信銀行の金融コントロール能力と商品開発能力、オフラインルート資源と、百度の人工知能(AI)とビッグデータ、クラウド会計システムなどの先進技術との融合で、「金融+インターネット」の革新の道を探ることができる。

 百度の李彦宏(Robin Li)最高経営責任者(CEO)は少し前に、百信銀行のモデルが中国のインターネット金融発展のサンプルになればよい、と希望を述べている。

 中国銀監会の返答によると、中信銀行の李慶萍(Li Qingping)会長は百信銀行董事長に就任し、中信銀行の李如東(Li Rudong)ネット銀行部長は百信銀行の頭取に就任。そのほか、同時に承認された百信銀行の管理職幹部は中信銀行の顔ぶれが多い。

 百信銀行株式会社の業務範囲は以下の通り。預貯金、主に個人や小企業の預貯金、短期・中期・長期ローン、サイトを通じた国内外の決済業務、電子手形引受と割引、金融債権の発行、政府発行債券や金融債券の売買、銀行間借り入れ、外国為替の売買、代理、銀行カード業務、収支金及び保険代理業務及び国務院銀監会に承認されたその他の業務。(c)CNS/JCM/AFPBB News