【7月6日 AFP】中国のインターネット検索大手、百度(Baidu)の李彦宏(Robin Li)最高経営責任者(CEO)は5日、同社開発の自動運転車に自ら乗り込み、首都北京(Beijing)郊外の高速道路での試験走行をライブ配信した。これについて地元メディアは、この試験走行をめぐり違法行為がなかったかどうか、警察の捜査対象になった可能性があると報じた。

 李CEOはこの日、自社の人工知能(AI)事業を紹介する開発者会議に出席。会場に向かう際、半自動運転車の助手席に座り、その模様をストリーミング中継して同社の新技術を紹介した。

 ライブ配信では、運転手が膝に手を置いたまま、自動で動いているとみられる車の走行状況を確認する姿や、高速道路で加速していく車について李氏が「周囲にかなりの数の車が走っているが、とても順調だ」と話す様子が映し出された。

 北京青年報(Beijing Youth Daily)は、この発表を見守っていたのは会議の出席者だけではなく、李氏による高速道路での試験走行が違法行為に当たらないかどうか、地元警察も注視していたと伝えた。

 これについて北京交通管理当局の報道官は、本件について「報告は受けた」と認めたものの、捜査が行われたかどうかについては明言を避けた。百度側はコメントを控えるとしている。(c)AFP