【8月23日 AFP】(更新)北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は23日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が、ロケットエンジンと大陸間弾道ミサイル(ICBM)の弾頭の先端部の増産を指示したと伝えた。

 KCNAによると、金委員長は国防科学院化学材料研究所(Chemical Material Institute of the Academy of National Defense Science)を視察し、「固体燃料ロケットエンジンとロケットの弾頭の先端部を増産するよう指示した」という。

 北朝鮮はミサイルの弾頭を大気圏再突入時に発生する熱から保護する技術を獲得したと主張しているが、その真偽については疑問が残っている。しかし専門家によると、23日に公表された同研究所を視察する金委員長の写真からは、技術の大幅な進展と野心が見て取れるという。

 ミドルベリー国際大学院モントレー校(MIIS)の主任研究員、ジョシュア・ポラック(Joshua Pollack)氏は巨大な茶色の筒状の物体の横にいる金委員長の写真をツイッター(Twitter)に投稿し、この物体は「おそらく製造中の固体燃料ロケットエンジンのケーシング(覆い)となるファイバーシリンダーだろう」とコメントした。