【8月19日 CNS】中国・貴州省(Guizhou)の少数民族ミャオ族(Miao)の年に一度の伝統祭「殺魚節」が、同省福泉市(Fuquan)仙橋郷(Xianqiao)王卡村(Wangka)で行われた。

 この祭りは、人類が遠い昔から魚を獲って生活していたことを証明する「生きた化石」と讃えられ、貴州省級無形文化遺産保護リストにも登録されている。

「殺魚節」が執り行われる日時は、村の族長と年長者によって決められる。祭りの当日、各集落から人を遣いに出し、山へ登ってカバノキの葉を摘んで来させ、すり潰して「薬」を作る。村の男たちは魚を捕るための銛(もり)とかごを作り、女たちは豆腐をすり潰し、花米飯と呼ばれる赤、黄、紫、白、黒の5色の米を蒸す。

 祭りの日は、同村とその周辺に暮らす数千人のミャオ族が、蛤蚌河(Gebang)と清水江(Qingshui river)の合流地点に参集。村の年長者が儀式の開始を告げると、男たちは準備した薬を上流から流し、漁を開始する。しばらくして男たちはかごに入れた「戦利品」を引っ提げて帰宅する。女たちは家で鉄鍋を火にかけて先祖に祀(まつ)り、客人を迎えるための魚や飯の支度に大忙わらわとなる。

 王卡村のミャオ族による「殺魚節」は、毎年一度だけ開かれる。ミャオ族の普段の漁はこのように大規模には行われることはない。そのため清水江の魚は現在も絶えず泳ぎ続けているのだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News