【7月20日 MODE PRESS】「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」の創設者ドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)とステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)は、顧客とのパーソナルな関係を維持し、大企業に同ブランドを売却していないことを誇りに思っているが、自らの死後、ブランドがどうなるかを懸念しているという。

 ステファノは英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)に対し、次のように語っている。「今後2時間以内に、あるいは今日の午後に何が起こるのか分からない。だが、間違いなく、未来について考えようとしている。ブランドを大企業に売りたくはない。我々が死ぬときはブランドが終わるとき」

「ブランドを終わらせたくはない。考えているのは、ブランドの終了ではない。クラシックなブランドへの刷新。我々が死んで、ブランドが新しいデザイナーを連れてきたとしたら、彼らは何をするだろうか?何年もかけて、この夢を成し得てきたというのに」

 二人はさらに、自身らがブランドを所有する最後の本物のファッションデザイナーだと主張した。ステファノは「考えてみてください。ブランドを所有する本物のファッションデザイナーはいない。ブランドを持っているデザイナーがいるか考えてみてください。誰もいない。アルマーニ(Armani)氏とドルチェ&ガッバーナのみだ」「他のすべてのブランドは、大きなグループ企業に属している。40年代、50年代、60年代、70年代、80年代の有名デザイナーたち... 彼らは皆、すでにこの世にはいない。ドルチェ&ガッバーナのトリックは、まだ生きているということ。ここにいて、季節ごと、年ごとのストーリーを語っている」と付け加えた。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS