【7月20日 CNS】北京首都国際空港(Beijing Capital International Airport)で16日、4歳児が無賃で飛行機に搭乗したことが発覚し、ちょっとした騒ぎになった。そんな中、中国民航局航空安全弁公室の李継承(Li Jicheng)副主任は18日、北京(Beijing)で開かれた記者会見で「(今回の)4歳児童の無賃搭乗は犯罪行為にはならない」と述べた。

 調べによると、7月16日午前、北京発上海(Shanghai)行きの吉祥航空(Juneyao Airlines)「HO1252」便で、4歳児が航空券未購入のままで搭乗したため、同便の乗客全員が改めてセーフティーチェックを受ける事態となり、午前6時55分離陸予定の飛行機が同11時59分まで5時間余り遅延した。

 今回の騒動に関わった5人は、大人2人、子ども3人で、そのうち最も年少だったのが4歳児だった。5人は飛行機に乗るのは今回が初めてだったといい、航空券の規定をよく理解せず、身長1.2メートル未満の児童は航空券を購入する必要がないと思い込んでおり、そのまま搭乗した。

 北京首都国際空港公安支局の取り調べによると、5人は故意に無賃搭乗行為を行ったわけではなく、違法犯罪行為は認められなかった。5人は同じ日の午後6時頃、退去を許可された。

『中国民間航空旅客荷物輸送規則』の規定では、2歳未満(離陸時刻時点)の幼児は、成人の10%、満2歳~12歳の子どもは50%の料金で座席を提供される。小児用航空券の購入時は、子どもの出生証明書、戸籍簿といった生年月日の記載がある有効な書類を提出しなければならない。

 慌ただしい北京から上海間の便では、セーフティーチェックが疎かになりがちだ。今回の事件で警鐘が鳴らされ、安全管理の強化に繋がるだろう。(c)CNS/JCM/AFPBB News