スイス最後のフィニッシングスクールで学ぶ礼儀作法
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■誤解を解く
ネリ氏は、良いマナーの必要性に対し、人々の態度には明らかな変化があったと言う。「エチケットが無かった2世代を経た後、共通の規範を持つほうがずっと楽なことに人々は気付いたのです」
3年前、ネリ氏とその後を継ぐ予定の息子のフィリップさんは、男性を対象とした短期セミナーを開設した。さらに年間の学期制の復活とオンライン講習も計画しているという。
それと並行して進めているのは、実際のフィニッシングスクールについての一般的な誤解を解くことだという。頭に本を乗せて静々と歩く女の子や、未来の夫を見つける方法に懸命になる少女といった間違ったイメージからは程遠く、ヴィラ・ピエールフーでは、より深い学びや広い心を身につけることができる──ネリ氏は、自らの学校をそのように説明した。(c)AFP/Nina LARSON