【7月7日 AFP】米大リーグ(MLB)、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のイチロー(Ichiro Suzuki)が6日、ロッド・カルー(Rod Carew)氏を抜いて、米国出身以外の選手では歴代最多となる3054安打目を放ち、MLBで新たな金字塔を打ち立てた。

 セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)と対戦したマーリンズはこの日、敵地で3-4で敗戦。2安打を記録したイチローは、パナマ出身のカルー氏を抜き、通算安打数で歴代24位に浮上した。また、一つ前を行くリッキー・ヘンダーソン(Rickey Henderson)氏の記録にもあと1本に迫っている。

 現役時代にはミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)で12シーズン、カリフォルニア・エンゼルス(California Angels、当時)で7シーズンを過ごし、MLBオールスター(MLB All-Star Game)にも通算18回選出されているカルー氏は、昨年12月に心臓と腎臓の移植手術を受けている。

 米紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)に対し、以前カルー氏と会ったことがあると明かしたイチローは「とても良い人」だったとした上で、「ロッド・カルー氏を超えることができたのは、私にとって非常に特別なこと」と話した。

 昨年8月7日に大リーグ通算3000本安打を達成したイチローは当時、病気に伏していたカルー氏からお祝いの手紙を受けたことも明かしている。(c)AFP