ブシュラ・ジャラール、混乱続く「ランバン」を去る
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【7月7日 AFP】「ランバン(LANVIN)」は6日、デザイナーのブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)がブランドを去ったことを発表した。「ランバン」での初コレクションを発表したわずか10か月後の出来事となった。同老舗ブランドのデザインに専念するため、昨年3月に自身の名を冠したブランド「ブシュラ・ジャラール」を閉鎖している。
しかし、2015年に前任であるアルベール・エルバス(Alber Elbaz)がデザイナーを退任してから、ブランド内では混乱が続いていたことが明らかとなった。
6日に「ランバン」は「双方同意の上、コラボレーションを終了する」と短い声明を発表した。
■昨年は約237億3000万円の赤字
絶大な人気を誇ったエルバスは、1898年に創業した「ランバン」を忘却の淵から救い出した。しかしその後、台湾出身の女性実業家、王効蘭(Shaw-Lan Wang)氏によって辞任へと追い込まれた。ブランドは昨年、1830万ユーロ(約237億3000万円)の赤字を出してしまった。「ランバン」が赤字を出すのはこの10年で初のことだ。
ジャラールが「ランバン」で発表した2つのコレクションは、「地に足のついたエレガンス」として評論家たちの間で好評だった。また先週には、ファッション業界への貢献が評価され、フランスの芸術文化勲章「オフィシエ(Officier、将校)」を授与されたばっかりだ。
しかしエルバス退任後、士気が下がったアトリエを多くの才能あるスタッフたちが辞めていった。さらには予算削減が噂されていたため、ジャラールの退任は時間の問題でもあった。3月には、ブランドを好転させるための支援を得られていないことを、ほのめかした。「私の専門的知識、創造性、技術的ノウハウ、実用主義」を「ランバン」に提供したいのだと、香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)紙に対して語り、「そのためにはブランド全体の支援が必要だ。1人では無理だ」と明かした。
退任を知らせる声明でジャラールは、「フランスの創造性とノウハウを共に表現してきたチームに、特に感謝する」とした。