【6月15日 AFP】米フェイスブック(Facebook)の人工知能(AI)研究チームは14日、人間と交渉ができ、妥協点も見いだせるAIボットを開発したと発表した。

FAIR(Facebook's Artificial Intelligence Researchers)」のマイク・ルイス(Mike Lewis)氏とドゥルブ・バトラ(Dhruv Batra)氏はブログへの投稿で、この新技術について、パーソナルデジタルアシスタント開発のカギを握る「論理的な思考、会話、交渉」を可能にするボットの作成技術を前進させるものだと説明している。

 FAIRによるとこれまでのボットやチャットボットは、短い会話やレストランへの予約といった単純作業しかできないものが大半だった。だが、フェイスブックが開発した新しいボット技術は、「常識的な判断や結論を探りながら、他のボットや人間と一貫した交渉を行える」という。

 FAIRの研究者らは、AIボットに物事の「価値」を評価し、交渉に関わる各当事者にとってどのくらい重要なのかを推測できる能力を与えることで、交渉能力を備えたボットのソースコード開発に成功したという。(c)AFP