【6月15日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が14日、会談した。世界のサッカー界は同国がW杯(World Cup)招致に乗り出すのではないかと見守っている。

 習氏は北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)でインファンティーノ氏を歓迎したが、非公開の会談を前に冗談を交わしつつも、両氏は中国でのW杯開催について言及することはなかった。

 会談は、中国が2030年あるいは34年のW杯招致に意欲を持っているという臆測が飛び交う中で行われた。

 大のサッカー好きである習氏は、会長就任後のインファンティーノ氏が「中国サッカーの再建と発展に大きな支援を与えた」とし、「ここ最近、FIFAが中国サッカーの発展により注力しているという事実を感じている。中国とFIFAの連携には素晴らしい未来があると強く信じている」と語った。

 この1年の間に中国の大企業3社がFIFAとスポンサー契約を結んだことで、中国がW杯招致への準備を整えているという臆測に拍車がかかっている。

 習氏は中国でのW杯開催に加え、代表チームのW杯優勝を望んでいる。

 しかしながら中国はFIFAの世界ランキングで82位と低迷しており、来年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)出場も絶望的となっている。13日のシリア戦では2-2の引き分けに終わり、アジア最終予選のグループAでは最下位となっている。(c)AFP