【6月15日 CNS】中国金融領域検索エンジン「融360(Rong.360)」が7日に発表した調査結果によれば、現在中国国内で商業保険に加入する人が激減しており、およそ6割が商業保険の購入には否定的だという。

 保険会社を敬遠する理由で、多くの人が指摘するのは保険会社の信頼問題だ。

 商業保険を購入する過程で、13.6%の人は納付方法がわからず失効してしまうという。36.73%の人は保険条款の内容を理解できず、損害賠償請求に失敗。44.22%の人は高収益の財産管理保険商品に盲目的に投資し、契約期間が過ぎてしまい収益を取り損ねてしまった。34.01%の人は銀行で商業保険の勧誘を受け、勘違いから加入し、23.13%の人は保険業務員が検討期限を告知してくれず解約期限が過ぎてしまった。

 ある上海(Shanghai)市民は、「保険契約書はまるで文字遊び。加入するのは簡単だけど、実際に損害賠償請求をするとなると天上の本を読んでいるかと思うほど難しい」と語る。

 専門家は「保険会社の社員が一見条件の良さそうな不良保険商品を市民に売りつけている。保険商品そのものが悪いのではなく、売る人間の質が悪い。個人の利益にばかり執着し、消費者に多大な損害を与えている。こういった現象が保険業そのものへの悪い印象となっている」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News