【6月14日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は13日、首都パリ(Paris)を訪問した英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相と会談した。その後両首脳は、ソーシャルメディアを通じた過激化の厳重な取り締まりを進めていくための対テロ行動計画を発表した。

 マクロン大統領は、ソーシャルネットワークによるテロのプロパガンダの一掃に向けた努力が不十分だという意見で、両国が一致したと述べた。

 英国では、マンチェスター(Manchester)とロンドン(London)で襲撃事件が発生したばかりで、マクロン大統領は、両国が「非常に具体的な」行動計画を策定したことを明らかにした。

 メイ首相によると、この行動計画では、ソーシャルメディアの運営企業が不適切なコンテンツの排除に向け必要な措置を講じなかった場合、法的制裁を科す可能性についても模索していくという。

 英国では先月22日、米ポップ歌手のコンサート会場で発生した自爆攻撃で子どもを含む22人が死亡。さらにその2週間後に、ロンドン中心部でワゴン車と刃物を使った攻撃で8人が死亡する事件が発生し、衝撃が広がった。

 またフランスでも2015年以降、イスラム過激派による襲撃事件が後を絶たず、計230人以上が犠牲になっている。(c)AFP