■涙のロッカールーム

 一方、キャバリアーズのティロン・ルー(Tyronn Lue)ヘッドコーチ(HC)は、ファイナルでの敗戦後、ロッカールームで選手たちと一緒に涙を流したことを明らかにした。

「うちのめされてしまい、話を最後まで終えることができなかった。選手がみんな泣いていたのは、どうしても優勝したかったからだ。そのことだけを望んでいた。全身全霊で試合を戦っても勝てるとは限らない。そこがスポーツの厳しさだ。彼らは精いっぱいやった。われわれは戦い、相手に立ち向かい、決して諦めなかったが、相手がこちらを打ち負かした」

 この日26得点を記録したカイリー・アービング(Kyrie Irving)は、すでに心の痛みを闘志に変えて次のファイナルを見据えており、「負けて悔しいのは当然のことさ。たくさんの決意をもって、再び夏のキャンプに励むつもりだ」と語った。

「数週間の休みを取ってから、バスケットに戻ることを楽しみにしている。彼ら(ウォリアーズ)は素晴らしいチームだ。打ち負かされたが、俺たちも必ず復活して再び戦う準備を整えていくつもりだ。今は闘志を燃やしているよ。それを感じる。今回のシリーズではいくつか課題が見つかったが、ここから成長するしか道はない」

 また、第3戦の終盤に連続11失点を喫したことを悔やんでいるルーHCは、「大差は感じていない。われわれはよく戦い、試合ごとに強くなっていった。しかし、強いチームを相手に試合を譲ってはならない。勝っているときこそ勝ち切る必要がある。フェンスの上では進んだり戻ったりすることや、ふらふらしたりすることは絶対に許されない」と強調すると、「もう終わった。振り返っても仕方がない。今はチームを立て直して、来季に備えていくだけだ」と話した。(c)AFP/Jim SLATER