【6月6日 AFP】フランス出身のDFテオ・エルナンデス(Theo Hernandez)が、スペイン南部での休暇中に性的暴行をはたらいたとして事情聴取を受けていたことが判明した。当局関係者が5日、明かした。

 スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に所属する19歳のエルナンデスは、同国のニュースサイト「エルエスパニョル(El Espanol)」で、人気リゾート地のマルベーリャ(Marbella)にあるナイトクラブの駐車場で起きた事件に関与したと伝えられた。情報筋によると「性的暴行があったとの通報があり、現在捜査が行われて」おり、逮捕者は出ていないという。

 記事によれば、車の中で性行為に及んでいたエルナンデスは、相手の女性から求められた制止を拒否し、これが言い争いに発展したとされている。女性の供述には「矛盾」があると警察がみている一方で、エルナンデスがマルベーリャの警察署で事情聴取を受け、その後釈放されたと伝えられている。

 エルナンデスの代理人を務めるマヌエル・ガルシア・キロン(Manuel Garcia Quilon)氏は、AFPの取材に対し、「彼は自由の身であり、現時点では何もない。捜査が行われているということ以外、何もない」と語った。

 レンタル移籍先のアラベス(Alaves)で素晴らしい活躍をみせたエルナンデスは、リーグ優勝と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)制覇を成し遂げたレアル・マドリード(Real Madrid)へ移籍金2400万ユーロ(約29億7000万円)で加入するといううわさが取り沙汰されている。

 エルナンデスは今週U-21のフランス代表に招集されたものの、チームの指揮を執るシルヴァン・リポル(Sylvain Ripoll)監督によれば、「説明もなく」招集を断ったという。スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)の報道では、仏マルセイユ(Marseille)生まれでスペイン育ちの同選手は、スペイン代表としてプレーを望んでいると伝えられている。

 21歳の兄リュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)もアトレティコでプレーしているが、今年2月には元恋人に暴力を振るったとして31日間の社会奉仕活動を命じられ、さらに半年間この女性との接触を禁じられた。(c)AFP