【6月5日 AFP】スペイン1部リーグ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)からの移籍の可能性が伝えられているアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が4日、仏テレビ局TF1の番組で、来季もチームに残留する意向を示した。

 グリーズマンの退団が濃厚とされていたアトレティコは、18歳以下の外国人選手との契約に関して規定違反があったとして、来年1月まで新たに選手と契約すること禁じる処分を下され、先日スポーツ仲裁裁判所(CAS)はこれに対する異議申し立てを退けていた。

 このためアトレティコは、6万8000人収容の新スタジアムに移る来季のリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)で優勝争いができる戦力を補強することが不可能となる問題に直面した。

 しかし、グリーズマンはTF1のスポーツ番組「Telefoot」のインタビューで、「CASの処分が下され、アトレティコは補強が不可能となった。アドバイザーと相談した結果、残留することに決めた」とすると、「クラブは厳しい状況に置かれており、今退団するのは賢明ではない。チームの役員と話し合い、来季も一緒に仕事をすることになった。自分の将来に関する問題は、少し悩ましい状況になっていた」と語った。

 2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選のスウェーデン戦に臨むため、現在フランス代表に帯同しているグリーズマンは先月、別の仏テレビ局に対し、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に移籍する可能性は「60パーセント程度」で、アトレティコに残留する可能性は「70パーセント程度」と話し、臆測を呼んでいた。(c)AFP