【5月15日 AFP】16-17フランス・リーグ1は14日、第37節の試合が行われ、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)が2得点を挙げたASモナコ(AS Monaco)は、ホームでリール(Lille OSC)に4-0で勝利し、優勝に王手をかけた。

 ファルカオが前後半に1点ずつを記録したモナコは、後半にベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)のゴールとジュニオール・アロンソ(Junior Alonso)のオウンゴールで計4点を奪い、リーグ戦の連勝を10に伸ばした。

 現王者のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は、サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)に5-0で勝利して今節でのモナコの優勝決定を阻んでいる。

 PSGに勝ち点3差をつけているモナコは、17日に行われる未消化分のサンテティエンヌ戦で引き分け以上で通算8度目のチーグ制覇が決まる。なお、残り2試合で連敗を喫しても、モナコはPSGを得失点差で大きく上回っているため、モナコの優勝は事実上決まっている。

 モナコのレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督は、「この試合の前までわれわれは4ポイントが必要だった。今はそれが1になった。最後までハードに戦い続ける。優勝するために水曜日(17日)は勝ち点が必要になる」とコメントしている。

「リールには警戒が必要で、われわれはそれを実行した。パリは5点を決めるなど諦めていない。水曜日は最後の力を振り絞ってほしい」

 エディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が2点を決めてリーグ戦の得点数を35に伸ばしたPSGは、ルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)も2得点を挙げ、さらにユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)が今季5点目を記録したが、20日に行われるカーン(SM Caen)との最終節を待たずして連覇が4で止まることがほぼ決まっている。

 得失点差プラス73のモナコに対し56となっているPSGを指揮するウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は、「モナコは素晴らしいシーズンを送っているが、数字上は彼らはまだチャンピオンではない」とコメントしている。

「彼らがしてきたことに対し、モナコにおめでとうと言いたい。この争いはフランスサッカー界にとっていいことだ。われわれが積み重ねた勝ち点は王者にふさわしいものだが、モナコとの競争の結果、今年はそれでは十分ではなかった」

 アンジェSCO(Angers SCO)に0-2で敗れたニース(OGC Nice)は、今季ホーム初黒星を喫している。また、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)はボルドー(FC Girondins de Bordeaux)と1-1で引き分け、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)出場に望みをつないでいる。(c)AFP/Martyn WOOD