【5月9日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)は8日、女子シングルス2回戦が行われ、ユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)はワイルドカード(主催者推薦)のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を7-5、2-6、6-4のフルセットで下した。

 ブシャールは先月、高カテゴリーの大会からワイルドカードを受けるなど歓迎を受けているシャラポワは「ペテン師」であり、テニス界から永久追放されるべきだと痛烈に非難していた。

 現在世界60位のブシャールは、「多くの選手が個人的に私のところに来て幸運を祈ってくれていたから、試合前から非常に気持ちが高まっていた。普段は話さないような選手や、私のことを応援してくれるテニス界の人から多くのメッセージをもらった」と話し、かつての憧れの存在との対戦を前に、モチベーションが高まっていたと明かした。

「自分のために勝ちたいというのもあったが、そうしたすべての人たちのためでもあった。本当にサポートを感じた」

「それこそ多くの人が私と同じ意見を持っていることを示していると思うし、もしかしたら彼らは口に出すのを恐れていただけなのかもしれない」

 対するシャラポワは試合後、ブシャールとの対戦をめぐる報道合戦に集中を乱したことはないとした上で、誰に負けたかではなく、勝負に敗れたことに失望していると話した。

 シャラポワは「もしテニスの試合に負けても満足していると座って話していたら自分を心配する。相手やラウンド、1回戦か四大大会(グランドスラム)の決勝なのかといったことは関係ない」とした上で、「私は真の勝負師。毎日何時間も練習するのは、試合が終わったときに勝者の側にいるため」と語った。

「きょうはついていなかった。もちろんがっかりしている。でもそれが私をより良い選手にさせてくれるし、より多くの大会やグランドスラムで勝つことにつながる」