【4月22日 AFP】ルネサンス期の巨匠ミケランジェロ(Michelangelo)の作品の修復作業中に新たに見つかったデッサン(素描)が、イタリア首都ローマ(Rome)で22日から来月7日まで一般公開される。

 聖書の一場面である「イサクの犠牲(Sacrifice of Isaac)」を描いたこのデッサンは昨年、ミケランジェロが1530年に黒鉛筆で同じ場面を描いたデッサンの修復作業中に、紙の裏側に描かれていたことが判明した。

 カーサ・ブオナローティ(Casa Buonarroti)財団のピーナ・ラジョニエーリ(Pina Ragionieri)代表によると、19世紀の終わりから20世紀初頭にかけ、古い紙に描かれた芸術作品を保護するため、厚紙に貼り付ける慣習があった。新たなデッサンは、修復技師がこの厚紙をはがした際に発見された。

 展覧会では、1988年に同様の経緯で修復作業中に見つかった別のデッサンも展示される。この作品は、ミケランジェロが愛人トンマーゾ・デイ・カバリエーリ(Tommaso dei Cavalieri)のために描いた1535年作の『クレオパトラ(Cleopatra)』の裏側に描かれていた。(c)AFP