■ドルトは香川が奮闘も敗戦

 事件後、警察が警戒態勢を強めるなかで、イスラム主義者とされる人物の身柄が拘束された。選手らが泊まるホテルやチームバス周辺、スタジアムへ向かうルートには、通常以上の人員が配備された。

 ドルトムントは前半19分にエムバペに先制点を奪われると、同35分にはバルトラに代わってDFラインに入ったスベン・ベンダー(Sven Bender)がオウンゴールを献上し、2点ビハインドで前半を折り返した。

 迎えた後半、ドルトムントはピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)のパスを香川真司(Shinji Kagawa)が残し、流れてきたボールをウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)が決めて1点を返したものの、モナコはエムバペのこの日2得点目のゴールで突き放した。

 それでもドルトムントは後半39分、サヒンのクロスを絶妙なトラップで収めた香川が、相手DFをかわしてシュートを流し込み、再び1点差に詰め寄ったが、同点に追いつくことはできなかった。

 ドルトムントはこれでホーム無敗の記録が32試合で止まり、モナコは第2戦でファビーニョ(Fabio Henrique Tavares 'Fabinho’)が出場停止となるものの、4強入りへ有利な立場を築いている。(c)AFP