【4月11日 AFP】ロックは長年、若者を中心に親しまれてきたが、米メタルバンドのコーン(Korn)は、さらにその領域を広げようとしている──近く予定されている中南米ツアーに12歳のベーシストの起用を決めたのだ。

 ツアーへの参加が決まった少年は、タイ・トゥルージロ(Tye Trujillo)。メタリカのベーシスト、ロバート・トゥルージロ(Robert Trujillo)の息子。

 コーンのベーシスト、レジナルド・アーヴィッツ(Reginald Arvizu)が「予期せぬ事態」により同ツアーに参加できなくなったため、その代役としてタイの参加が決まった。バンドによると、アーヴィッツは、来月の米国公演には戻ってくる予定という。

 コーンは先週末、フェイスブック(Facebook)への投稿で、「フィールディーがこのツアーに参加できなくて残念だが、タイのような若いミュージシャンと一緒に演奏できることにわくわくしている」と語っていた。

 タイがステージに立つのは、今回が初めてではない。彼は北カリフォルニア(California)の子どもヘビーメタルバンド「ザ・ヘルメッツ(The Helmets)」で8歳の時から演奏しており、ヘッドバンギングしながらのパフォーマンスが印象的だ。昨年、同州ナパ(Napa)郡で開催された「BottleRock Festival」のステージでは、父親のロバートもゲスト参加した。

 コーンは、1990年代のオルタナティブ系ニュー・メタルの代表格。ヒップホップとの融合やフロントマン、ジョナサン・デイヴィス(Jonathan Davis)の叫ぶような歌声で知られる。

 コーンの中南米ツアーは、4月17日のコロンビアを皮切りに、ブラジルやアルゼンチン、チリ、ペルーを回る。(c)AFP