【4月7日 AFP】リオデジャネイロ五輪の陸上女子マラソンでケニア勢初の同種目金メダルに輝いたジェミマ・スムゴング(Jemima Sumgong)が、抜き打ちのドーピング検査で陽性反応を示したことが明らかになった。英BBCが7日に報じた。

 国際陸上競技連盟(IAAF)は声明を発表し、「われわれは今週、ジェミマ・スムゴングが反ドーピング規則に違反していることを確認した。選手は母国ケニアで抜き打ち検査を受け、(赤血球を増加させる禁止薬物の)エリスロポエチン(Erythropoietin、EPO)に陽性反応を示した」とコメントした。

 32歳のスムゴングは、昨年のロンドン・マラソン(London Marathon)女子の部で優勝を飾ると、リオ五輪では第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の女子マラソン覇者マレ・ディババ(Mare Dibaba、エチオピア)を破り、2016年のナンバーワン女子マラソンランナーとしての地位を確立した。

 スムゴングはドーピング違反が報じられる前、23日に行われるロンドン・マラソンの連覇に意欲を見せており、「ロンドンはすべてのランナーが勝ちたいと思っている大会です。連覇できることを楽しみにしています」と語っていた。(c)AFP