■ポップソングには今なお多様性も

 ただし、レベイエ・ゴーバン氏は音楽業界の内部事情に異議を唱えているわけではなく、あくまでも着目しているのは曲作りの慣例が着実に変化を遂げていることだ。

「(ポップミュージック界のアーティストが)自らの意思で行っている部分もあると思うが、自覚的かどうかはともかく、ただ環境に順応しているうちにこうなったのだと思う」とレベイエ・ゴーバン氏は述べた。

 一方でレベイエ・ゴーバン氏は、全体のトレンドに反して、今なおポップソングには多様性がみられることも指摘した。2012年に大ヒットしたゴティエ(Gotye)の「Somebody I Used To Know」はイントロ部分が20秒ある。

 レベイエ・ゴーバン氏による今回の研究は、大ヒットした楽曲のみを対象としており、市場の形態が大幅に異なるインディーロックなどのジャンルは取り上げていない。(c)AFP/Shaun TANDON