【4月4日 AFP】オーストラリアで、乗っていたカヤックにサメがかみつき、その残骸に40分もの間しがみついていた男性が、辛くも命拾いするという出来事があった。

 ギャビン・クライドン(Gavin Kleidon)さんは2日午後、ブリスベン(Brisbane)沖のモートン湾(Moreton Bay)に浮かぶマッド島(Mud Island)へとのんびりカヤックをこいでいたところ、背後からサメに襲われたという。

 クライドンさんが豪ABCに語ったところによると、サメの姿は見えなかったが、瞬時に何が起こったか理解できたという。

 クライドンさんはその時の様子について、「カヤックの後部がぷかぷかと離れていって、即座に事態がのみ込めた」と語り、「どうにか素早くカヤックによじ登ろうとしたけどすぐに沈み始めてしまい、少しめいってしまった。そしてパドルを探したけれど、不運にもすでに流されてしまっていた」と説明した。

 クレイドンさんは波が打ちつける中、カヤックの残骸の上に横になっていたが、どうにかして自分自身の気持ちを保ち、防水ケースから携帯電話を取り出して救助隊に助けを求めたという。

 クレイドンさんは、駆け付けた警察によって発見されるまでの40分間、びくびくしながら待っていなければならなかった。その一方で、ブリスベン空港に向かって通過する航空機が、クレイドンさんの発見のために手助けしたという。(c)AFP