【2月28日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)の人気のビーチで、飼い主が海に投げた棒を取りに行ったペットの犬がサメに襲われ、そのまま連れ去られるという出来事が起きた。現場周辺では海に入らないよう注意が呼び掛けられている。

 今月26日夕、シドニー南部のボナポイント・リザーブ(Bonna Point Reserve)広場に面した海で、モリー(Molly)という名前のアメリカン・スタッフォードシャー・テリアがサメに襲われた。

 名前をナイジェル(Nigel)とのみ明かした飼い主は豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)に「あっという間の出来事だった。(サメが犬を)水中に連れ去ってしまったんだ」と、その時の様子を語った。

 ナイジェルさんはモリーは5メートルほど沖にいたと語り、「サメは全長が3.5メートルほどで、簡単に人を連れ去ることができるくらいの大きさだった」と話した。

 シドニー・モーニング・ヘラルドによると、今月に入ってから現場近くのボタニー湾(Botany Bay)でサメの目撃情報が複数あったという。専門家は、ウオータースポーツの人気が高まっていることに加えサメの餌となる魚が浜辺近くに移動していることからサメによる襲撃事件が増えているが、人が死亡することはまれだとしている。(c)AFP