【3月27日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選を戦う中国代表は、28日に敵地でイランと対戦する。マルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督の下で復活への道を歩み始めた中国は、FIFAランクアジア最高位のチームを相手に、勢いが本物かどうかを試されることになる。

 中国は23日の韓国戦で1-0の金星を挙げて最終予選初勝利を飾っており、リッピ監督はチームにはまだ伸びしろが残されていると話している。

 イタリア代表を率いて2006年のW杯ドイツ大会を制したリッピ監督はチームを韓国相手の勝利に導き、グループAの最下位から引き上げたことで、中国国内では英雄扱いされている。

 監督は、韓国戦の勢いを持続させなければならないと話している。中国は現在W杯に出場できる2位と勝ち点5差の4位で、イランとのアウェーゲームの後は、シリア、ウズベキスタン、カタールと対戦する。

 68歳のリッピ監督は国営新華社(Xinhua)通信に対し、「われわれは懸命に努力して(韓国戦で)待望の勝ち点3を手に入れた。しかしW杯行きのチケットを手に入れるにはまだ足りない。この勢いを続け、今後の試合も勝たなくてはならない」と話した。

「われわれにはまだ伸びしろがある。カタール戦では、前節と同じレベルのプレーができていなかった」

 敵地アザディ・スタジアム(Azadi stadium)でのイラン戦は、ホームで戦えた前節とは異なるテーマの試合になるが、リッピ監督は、下がり過ぎればやられると話している。

「前半は相手に押され、あまりにも守備的だった。残りの試合では、あれと同じ45分はもう見たくない。後半は守備組織が改善し、得点チャンスも何回か作った。それでもまだ課題はある」

■ケーヒルはW杯出場に自信

 一方のグループBでは、グループ3位に後退したオーストラリアがホームにアラブ首長国連邦(UAE)を迎える。4連続ドローで停滞中のオーストラリアだが、ベテランのティム・ケーヒル(Tim Cahill)はチームのW杯出場を疑っていない。

 グループBでは、現在サウジアラビアと日本が同勝ち点で1位と2位につけ、オーストラリアは両チームと勝ち点3差の3位となっている。3位のチームは、W杯に出場するにはプレーオフを勝ち進む必要がある。

 それでも、オーストラリアの歴代最多得点者であるケーヒルは、ファンに見放されかけた時期が続いたあとにアジアカップ(2015 AFC Asian Cup)を優勝できたことが、チームの自信になっていると話している。

 ケーヒルは、「アジアカップの前は、誰もが僕らのことを心配して優勝は無理だと思っていたが、実際には僕らはトロフィーを掲げた」と話した。

「大会の半年前、アンジェ(ポステコグルー〈Ange Postecoglou〉監督)が優勝すると言ったときは、誰もなかなか信じなかったけど、僕、マイル(ジェディナク〈Mile Jedinak〉、ミルジー(マーク・ミリガン〈Mark Milligan〉)、ブレス(マーク・ブレシアーノ〈Mark Bresciano〉)は意に介さなかった。今回も、僕がおじけづくことはない」

 対戦するUAEにとっても、前節の日本戦に0-2で敗れてグループ4位を抜け出せずマフディ・アリ(Mahdi Ali)監督への重圧が高まっているだけに、勝利が絶対に必要な試合となる。

 日本戦でキャプテンマークを巻いたイスマイル・マタル(Ismail Matar)は監督人事について「それは協会が決めること」とした上で、選手は監督を支持していると続けた。

「監督は今も僕らとともにいるし、一緒に問題に向き合わなくてはならない。一緒に次の試合に集中しなくてはならないし、それがすべてだ。最後の日まで僕らは一緒だ」

 日本は同日、ホームにタイを迎える。グループ首位のサウジアラビアは、こちらもホームでイラクと対戦。中国に敗れたグループA2位につける韓国は、シリアとのホームゲームで立て直しを図る。(c)AFP