【2月27日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)、広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)でチームを統括していたマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)氏が26日、同クラブを退団することを発表した。今後は「イタリアへ戻る」予定だという。

 昨年まで広州を率いたリッピ氏は、クラブに国内リーグ3連覇、中国FAカップ(Chinese FA Cup)優勝のタイトルをもたらし、2013年にはアジアチャンピオンズリーグ(AFC Champions League)を制覇。昨年11月以降はディレクター職に就いていた。

 現在66歳になるリッピ氏は、伊ガゼッタTV(Gazzetta TV)に対し、「中国で指導者をすることはもうない。イタリアへ戻る。少し疲れた」と話した。

 またリッピ氏は、「クラブチームの監督としては、広州が最後の仕事場になる。故郷へ戻って少し休む」と話す一方で、代表チームでの仕事には含みを持たせた。同氏は2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)で、イタリアを大会制覇へ導いている。

「まだこの仕事が楽しい。代表監督の話があれば、1年か2年やることを考えてもいい。しかしどこからも声が掛からなければ、それはそれで構わない」

 広州ではリッピ氏の後任の指揮官に、ドイツ大会でイタリアの主将を務めたファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)氏が就任している。(c)AFP