【3月25日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のオークランド・レイダース(Oakland Raiders)が計画している米ラスベガス(Las Vegas)への本拠地移転について、26日にアリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)で始まるオーナー会議で承認される見通しであることが判明した。

 NFLの公式ウェブサイトによると、カジノで有名なラスベガスに19億ドル(約2000億円)の費用をかけて6万5000席のドームスタジアムを建設する移転計画についてレイダースがプレゼンを行ったのち、この問題については27日に投票が行われることになっている。

 米大リーグ(MLB)のオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)と築50年の球場を共有するレイダースが、サンフランシスコ(San Francisco)のベイエリアから移転するためには、32人中24人以上の票が必要となる。

 割り当てられた観客席が3万5000席のアスレチックスと5万6000席のレイダースは、座席数としては両リーグで2番目に少ない数字となっている。

 一方、オークランド(Oakland)市はこれまでもいくつか新スタジアムの建設計画を提示している。25日には元NFL選手のロニー・ロット(Ronnie Lott)氏が公の場でNFLのロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーに宛てた書簡を公表し、現行のスタジアムに隣接した場所に新スタジアムを建設して資金を投入する計画を打ち出した。

 オークランドのリビー・シャーフ(Mayor Libby Schaaf)市長は、「第4クオーターでも諦めたりしません」と話しているが、以前にも同様の計画を提示しており、昨年ロサンゼルス(Los Angeles)への移転計画に敗れたレイダースのマーク・デービス(Mark Davis)オーナーを動かすことはできていない。

 この一年ではセントルイス(St. Louis)から本拠地を移したロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)に続き、サンディエゴ・チャージャーズ(San Diego Chargers)もロサンゼルスに移転することが決定し、両チームは最新のスタジアムを共有することになっている。

 移転計画が承認される見通しのレイダースは、新天地への準備を進めながら、2017年シーズンもオークランドでプレーして老朽化した球場とのリース契約を満了することになる。

 その後、レイダースはラスベガスに移転して2019年シーズンをネバダ大学(University of Nevada)のスタジアムでプレーし、2020年シーズンからはラスベガス・ストリップ(Las Vegas Strip)に隣接する新スタジアムに移る予定になっている。(c)AFP