【4月29日 AFP】サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)氏は28日、ラスベガス(Las Vegas)にメジャーリーグサッカー(MLS)の新チームが発足することを望んでいるとしながらも、自身はあくまでもマイアミ(Miami)にチームを設立すると強調した。

 ベッカム氏は同日、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のオークランド・レイダース(Oakland Raiders)を所有するマーク・デービス(Mark Davis)氏と同席して周囲を驚かせた。レイダースは現在、ギャンブルの街として有名なネバダ(Nevada)州に総工費14億ドル(約1500億円)のドーム・スタジアムを建設するチーム移転計画の支援を求めている。

 南ネバダ州観光インフラ委員会(Southern Nevada Tourism Infrastructure Committee)で、ベッカム氏はデービス氏と共同声明を発表し、スポーツスタジアムの建設でもたらされる利益について強調した。

 米国の人気週刊誌「スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)」の電子版によると、ベッカム氏が「多くのみなさんは、私がここに立ち会う理由と役割について疑問に思っているでしょう」と語ったと伝えている。

「レイダースのような素晴らしい球団をラスベガスに誘致するのはとてつもないことです。しかし、それ以上に大きな意味があります。MLSのチームや、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のような欧州を代表する強豪クラブの試合も観戦できるようになるのです」

 マイアミにMLSの新チームを発足させるベッカム氏の計画は、スタジアムの建設地で地元との交渉が長引き、こう着状態が続いていた。しかし、ベッカム氏の投資家グループは先日、建設用地の購入を完了したと発表している。

 スタジアムの建設計画が最終的に承認されるまで先は長いものの、ベッカム氏は自身のチームをフロリダに発足させる決意を示した。

「必ずMLSのチームを作ります。マイアミに用地を購入できたことは、私にとって誇りであり、とても喜んでいます。長い道のりですが、立ち止まらず前進し続けていきます」

 一方、デービス氏は新スタジアムの建設費用として5億ドル(約540億円)を投資する計画を明かし、銀の州(ネバダ州の愛称)をレイダースのチームカラーである銀と黒の州に変えたいとしている。

 レイダースは本拠地移転を目指していたが、今年1月のオーナー会議でカリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)への移転が承認されたのはセントルイス・ラムズ(St. Louis Rams)だった。

 NFLのロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは前日、レイダースがラスベガスに移転する可能性について「提案は何も受けていない」と話し、慎重な姿勢を示している。

「最終的に決定を下すのはオーナー側だが、彼らはギャンブルに対するリーグの立場を今後も強く支持するだろう。そして適切な市場、熱心なファン、スタジアムの選択に関する見識もふまえていくことが、移転の決め手になると考える」

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