■生命の謎に挑んだロゼッタ

 2004年に打ち上げられたESAの探査機ロゼッタは、60億キロ余りを飛行して、地球から約4億キロの距離にある67P彗星に到達した。

 ロゼッタは2014年11月、彗星本体のさらなる調査を行うため、小型着陸機「フィラエ(Philae)」を67P彗星の表面に降下させた。

 ロゼッタとフィラエのペアによる探査ミッションの目的は、彗星をあらゆる角度から調査して、生命の謎を解明することだった。

 太陽の周りの楕円(だえん)軌道を周回している数十億個の彗星は、約46億年前の太陽系形成時の残存物と考えられている。

 ロゼッタ・ミッションでは、生命の構成要素である有機分子を67P上で発見した。

 彗星が若年期の地球に衝突して有機物質をもたらしたことが、地球上で生命が発生する一助となったとする説があり、この発見はその説を支持するものとなった。

 一方で、地球上の水は67Pのような彗星に由来する可能性は低いとロゼッタ・ミッションは結論づけた。(c)AFP