【3月21日 AFP】台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は21日、中国の軍事的脅威が増大するのを受けて、初となる潜水艦の自主建造に着手すると表明した。

 先週、台湾政府は中国の軍事的リスクが増大していることについて懸念を示し、対抗措置として軍事力の強化を明言していた。

 今回のプロジェクトは、海軍をはじめ、造船会社の「CSBC」、国家中山科学研究院(National Chung-Shan Institute Of Science And Technology)が共同で進めることになっている。

 高雄(Kaohsiung)市の海軍基地で行われたプロジェクトの調印式典で蔡総統は、潜水艦の建造に乗り出すことについて「歴史的な瞬間」であると語った。

 また、蔡総統は完成までには8年ほどかかると明らかにし、潜水艦が台湾による「自主防衛政策」の一端を担うと説明。「私が皆さんにお伝えしたいのは台湾人は常に勇敢さを持って困難に挑み、そしてそれを乗り越えてきたということだ」と語った。(c)AFP