【3月19日 AFP】ロシアがウクライナ南部クリミア(Crimea)半島を編入してから18日で3年を迎えたが、記念行事の盛り上がりは控えめだった。ウクライナ政府は、黒海(Black Sea)に突き出した戦略拠点のクリミアをロシアが併合したのは「犯罪」だと非難している。

 ロシア国営テレビは全国各地で行われた記念コンサートやパレードの様子を放送したものの、昨年までに比べると観客や参加者は少なめで、内容も大幅に質素だった。

 昨年はこの日にクリミアを訪問したウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領だが、今年は首都モスクワ(Moscow)で行われるコンサートや花火の打ち上げを含め公式記念行事には一切出席しない予定だ。

 ウクライナでは2014年、首都キエフ(Kiev)での大規模デモを受けて、ロシアが支援していた指導者が失脚。その後ロシアはクウクライナからクリミアを編入した。

 一方、ウクライナ東部では親ロシア派が独立を宣言。3年近く続いている政府軍との戦闘で約1万人が死亡した。

 ウクライナは18日、情勢不安が続く前線地域における戦闘で、過去24時間に兵士4人が死亡したと発表した。(c)AFP