【3月16日 AFP】(更新)就任後初となるアジア歴訪中のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は16日、都内で岸田文雄(Fumio Kishida)外相と会談するとともに、その後の記者会見で、北朝鮮に核保有を断念させるための過去20年におよぶ取り組みは効果を上げておらず、新たなアプローチが必要と述べた。

 ティラーソン氏は日米外相共同記者会見で、「北朝鮮を非核化するための過去20年間の政治的かつ外交的な努力が失敗に終わっていることを認めることは重要だ」と表明。その上で、「かつてなく増大した脅威を前に、新たなアプローチが必要であることは明らかだ」と述べた。

 また米国は、北朝鮮の脅威に対処するため、日本及び韓国と緊密な連携を継続すると表明した。

 一方でティラーソン国務長官は、国務省の予算を28%減らす計画をドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が持っていることについて、国務省の予算を現状レベルで維持し続けるのは不可能だと認識を示した。

 ティラーソン国務長官は「少ない予算でも多くの仕事をすることができる」と述べる一方、簡単なことではないと認め「大統領がわれわれに与えた課題に進んで取り組む」と話した。(c)AFP