【3月15日 AFP】第4回ワールド・ベースボール・クラシック(2017 World Baseball ClassicWBC)は14日、米サンディエゴ(San Diego)で2次ラウンド・プールFの試合が行われ、ドミニカ共和国が1-3でプエルトリコに敗れ、WBCの舞台では8年ぶりとなる黒星を喫した。

 前回の2013年大会で、大会史上初となる全勝優勝を成し遂げたドミニカ共和国だが、この日はプエルトリコの層の厚い投手陣とベテラン捕手ヤディアー・モリーナ(Yadier Molina)の活躍に屈し、WBC連勝が11試合で止まった。

 モリーナは本塁打を含む2打点を挙げると、守備では試合終盤の重要な場面で走者を刺し、2006年以来11年ぶりとなる同カードでの勝利をチームにもたらした。

 息詰まる接戦を制したプエルトリコは、この勝利で2次ラウンドの主導権を握り、準決勝進出を自力で決められる立場に大きく近づいた。プエルトリコ、ドミニカ共和国、米国、ベネズエラで争うプールFからは、2チームが準決勝に勝ち進む。プエルトリコは次戦、17日に米国と対戦する。

 一方、1次ラウンドは3試合で26得点、1試合平均約9点と爆発的な攻撃力を見せていたドミニカ共和国だったが、堅実な戦い方をみせたプエルトリコに対し、この日はわずか6安打1得点に抑え込まれた。

 2回にネルソン・クルーズ(Nelson Cruz)が本塁打を放った際には、この日も打線が火を噴くかにみえたが、次第にプエルトリコ投手陣のいいところばかりが目立つようになり、その後は1点も奪うことができなかった。(c)AFP