【3月15日 AFP】第4回ワールド・ベースボール・クラシック(2017 World Baseball ClassicWBC)は14日、東京で2次ラウンド・プールEの試合が行われ、大会通算2度の優勝を誇る日本は、山田哲人(Tetsuto Yamada)が2本塁打を放つ活躍をみせるなど、キューバを8-5で退け、決勝ラウンド進出に大きく前進した。

 今大会無敗を誇る日本は、山田が初回に先頭打者本塁打を放ち、幸先よく先制したが、1次ラウンドで日本に敗れているキューバは直後の2回、ユリスベル・グラシアル(Yurisbel Gracial)が2点本塁打を放ち、すぐさま逆転した。

 その後は両軍ともに点を取り合う展開が続き、5-5の同点で迎えた8回裏、日本は内川聖一(Seiichi Uchikawa)の犠飛で勝ち越しに成功すると、続く山田の2点本塁打でキューバを突き放し、最後は牧田和久(Kazuhisa Makita)が試合を締めくくった。

 調子が上向いた山田は試合後、「自分のスイングができて本当に良かったです」としたうえで、「世界一を目指していますが、まずは目の前の相手を倒していきます」とコメント。

 小久保裕紀(Hiroki Kokubo)監督は「とても苦しい展開になりましたが、打線が踏ん張りをみせてくれました。きょうまでのことは過去なので、とにかく明日(15日)は勝ちにいきます」と語った。

 15日の試合ではオランダとキューバが、2006年の第1回大会と2009年の第2回大会に次ぐ3度目の優勝を目指す日本は、1次ラウンドで韓国や台湾を破る快進撃をみせたイスラエルと対戦する。(c)AFP