【3月12日 AFP】16-17スペイン1部リーグは11日、第27節の試合が行われ、優勝争いをしている3位セビージャFC(Sevilla FC)は、本拠地で下位CDレガネス(CD Leganes)と1-1の手痛い引き分けに終わった。

 相手に押された勢いのまま、立ち上がり3分でガブリエウ・ピレス(Gabriel Pires)に先制点を奪われたセビージャは、前半終了間際にステヴァン・ヨヴェティッチ(Stevan Jovetic)が同点ゴールを決めたものの、後半もチャンスを作り、勝ち点3に近かったのはレガネスの方だった。

 セビージャは前節のアラベス(Alaves)戦も1-1で引き分けており、レスター・シティ(Leicester City)と対戦する欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝トーナメント1回戦第2戦を前に、リーグ戦では取りこぼしが続いている。

 セビージャのホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は「選手たちがあまりにも焦り過ぎていて余裕がなく、チャンスを作れなかった。良く組織されたチームは、そこをしっかり突いてくる」と話した。

 勝ち点2を取りこぼしたセビージャは、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差を暫定で3に縮めたものの、バルセロナは今節の試合を12日に残している。

 レスターとのアウェーゲームに備えて主力の大半を温存したサンパオリ監督だが、この日の試合内容から大きな改善が見られない限り、第1戦の2-1のリードだけでは8強入りに向けて不安が残ると語っている。

「こんな内容では、チャンピオンズリーグで勝ち抜くのは難しいだろう。強豪ばかりだし、彼らはミスを見逃さない」

 一方、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が終盤に決勝点を奪い、グラナダ(Granada CF)に1-0で勝利した。

 アトレティコは前半、ヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)がゴールに迫ったものの、ヘディングシュートはわずかに枠を外れてゴールとはならなかった。

 後半開始直後には再びカラスコがゴールを狙ったが、今度はグラナダのGKギジェルモ・オチョア(Guillermo Ochoa)に阻まれ、グリーズマンが得意の左足で放ったシュートもサイドネットを揺らすだけに終わった。

 それでも迎えた後半39分、アトレティコはコケ(Jorge Resurreccion Merodio 'Koke')のクロスにファーサイドのグリーズマンが頭で合わせて先制すると、終了間際に退場者を出して10人になったグラナダから勝利を収めた。

 来季のチャンピオンズリーグ出場の最後の1枠である4位につけるアトレティコは、これで3位セビージャとの勝ち点差を5に縮め、5位レアル・ソシエダ(Real Sociedad)との差を暫定で4ポイントに広げている。(c)AFP/Kieran CANNING