【3月9日 AFP】世界で最も重い女性とされるエジプト人女性の減量手術がインドのムンバイ(Mumbai)で行われ、手術は無事に成功した。医師らが9日、明らかにした。女性の体重は手術前の時点で、すでに100キロ以上減っていたという。

 手術を受けたのはエマン・アフメド・アブド・エル・アティ(Eman Ahmed Abd El Aty)さんで、かつては体重が500キロ近くあったという。手術のために先月ムンバイにやって来るまで、20年以上自宅から出ることがなかった。

 医師らは声明で、エマンさんが7日に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を受けたことを明らかにし、「病院の医療チームがエマン・アフメドさんへの手術を無事に終えたことを、支援者の皆さんに知らせることができてうれしく思う」と述べた。

 エマンさんの治療を主導するムファザル・ラクダワラ(Muffazal Lakdawala)医師の広報担当者は、2月前半にエマンさんがムンバイに到着して以来、体重が400キロ以下まで落ちたと明かし、「治療と支援を受け、エマンさんは100キロ以上減量し、日々少しずつ体重が落ちている」と語った。

 エマンさんはエジプトの港湾都市アレクサンドリア(Alexandria)出身で、治療のため特別に改良されたエアバス(Airbus)機で先月11日、ムンバイへと移送された。(c)AFP