悲劇のシャペコエンセ、事故後初めて国際試合へ復帰
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■感動的な試合に
現地マラカイボでは、観客席4万を誇るエスタディオ・ホセ・パチェンチョ・ロメロ(Estadio Jose Encarnacion "Pachencho" Romero)で行われる約10年ぶりの国際試合に向けて、準備が急がれていた。
スリアを率いるダニエル・ファリアス(Daniel Farias)監督はAFPの取材に対して、「世界の目がこの試合にそそがれ、誰もがシャペコエンセを応援しているのは承知している。とても感動的な試合になるだろう」と語った。
シャペコエンセは昨年11月28日、コパ・スダメリカーナ決勝でアトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional)と対戦するためにコロンビアに向かう途中で事故に遭い、夢が途切れてしまった。この墜落事故では、計19人の選手や大勢のチームスタッフを含めて、計71人が犠牲になった。
選手で生き残ったのは、左SBのアラン・ルシェウ(Alan Ruschel)、DFエリオ・エルミート・サンピエル・ネト(Helio Hermito Zampier Neto)、そして右脚を切断したGKジャクソン・フォルマン(Jakson Follmann)の3人だった。
事故機に乗っていなかったトップチーム9人のうち、モイゼス・リベイロ(Moises Ribeiro)とネネン(Nenen)の2人が遠征メンバーに入り、7日の試合に臨むことになっている。
シャペコエンセは1月21日、パルメイラス(Palmeiras)との親善試合に臨み、事故後初の対外試合を2-2で引き分けた。
墜落事故後、アトレティコ・ナシオナルの好意でコパ・スダメリカーナのタイトルが譲渡されたシャペコエンセは、同大会の覇者として自動的にリベルタドーレス杯の出場権を獲得している。(c)AFP/Esteban ROJAS